近況報告シリーズ!1期

いよいよこの近況報告シリーズも最終回です!

大トリは一期の皆さまに飾っていただきます。

 

明日皆さんとお会いできるのを楽しみにしております!!

 

【CSS1期】
いよいよ明日となりましたね!
CSS1期を代表して、渡部正子より近況報告させて頂きます。

振り替えれば15年前、当時キャリアセンターができる前。今は無き滝山亭に、羽賀さんからちょっと来て下さいと進路が決まったばかりの私と平澤さんが呼び出されました。まだCやRといったくくりはなく、SSという組織を4名でスタートしたのが2004年夏です。
あれから社会人15年目になり、一社目で昇進し続けている人、転職し新たな挑戦をしている人、転勤や家庭の都合で両立に悩む人など一人一人状況は違いますが現在15名は繋がって社会で奮闘しています。

 

本日は、メンバーの一人、横山紘幸さんについてご紹介させてください。6/16付の聖教新聞にも掲載された内容ですのでご存知の方も多いと思いますが、彼の奮闘はいつもCSS1期の横の繋がりを強くしてくれます!是非、横山くんの活躍をもう一度ご覧になっていただき、まだ若き皆さんへのエールとなればというのが…シニア感がでている1期の思いです。

以下、掲載された原稿の抜粋となります。よろしくお願い致します。

〈ターニングポイント〉 突発性難聴を経験したトップ営業マン

 小学校の成績は全て最優秀。正義感も強い。誰とでも仲良くできる横山紘幸は、クラスのムードメーカーだった。
 中学1年の春。いじめられている友人をかばった。すると、今度は自分が標的にされた。理不尽さに、じっと耐える日々。以来、何事にも消極的に。「目立たず、そこそこでいい」。そう思うようになった。
 そんな横山を変えた出会いがある――。
 2003年(平成15年)、創価大学3年の夏。海外研修で南アフリカエイズ患者がいる施設を訪れた。
 寝たきりの入所者。皮膚はただれ、?はこけ、手足は骨と皮だけ。鋭い目が横山を見つめる。〝生きたい、もっと生きたい〟と訴えてくるようだった。
 目の前で苦しんでいる人がいても、何もできない無力感。そんな自分が情けなくなる。
 〝俺にも、何かできることはないのか〟
 施設の職員が教えてくれた。
 「たった一粒の薬があれば、助かる命があるんです」
 将来を決める一言になった。
 * 
 創大卒業後、大手製薬会社に就職した。薬品の適正使用情報を収集し、医師に伝達するMR(医薬情報担当者)として力を発揮するように。入社4年目の08年には、免疫領域の製品を統括する部門のメンバーに、最年少で抜てきされた。
 体に異変を感じたのは、その直後だった。朝、目が覚めると、左耳に、水が溜まっているような感じがした。「突発性難聴」と診断された。
 薬を飲みながら仕事に励むが、左側から話し掛けられると、聞こえにくい。商談中、何度も話を聞き返す。〝まずい〟と気付き焦ると、一方的に話していた。
 〝最悪だ。相手の話を聞き、求めているものを引き出さないといけないのに……〟
 ため息をつきながら、翌日の準備をする。ふと手帳に挟まった一枚の写真が目に入る。アフリカの孤児院で撮影した男の子とのツーショット。目が大きくて、笑顔がかわいい。隣に写る学生時代の横山。写真は、〝あの時〟の誓いを思い起こさせてくれた。
 〝おまえは、ただ薬を売っているんじゃない。病で苦しむ人を救いたいという思い、苦難に負けない勇気を届けるんだろ!〟
 〝よし!〟と御本尊の前に座り、題目を唱える。不思議と勇気がみなぎった。
 創大時代に刻んだ「労苦と使命の中にのみ 人生の価値は生まれる」との創立者の指針も背中を押してくれた。
 〝今まで通りのやり方じゃダメだ。聞こえづらいという弱点を、過去の自分を、知恵と努力で凌駕するんだ!〟
 薬や病気について勉強し直し、商談のシミュレーションを何十回と行った。そして、いつも以上に相手の話を聞こうと努めた。
 MRは患者との接点はないが、あえて患者の葛藤にも寄り添おうとした。例えば、医師が担当している免疫疾患の女性が結婚したことを知ると、妊娠に影響がない薬を紹介した。
 新しい薬の情報が入れば、病院の廊下を歩いている医師に、「1分間」で資料を渡し、説明した。1時間、治療法について語り合うこともあった。
 ある時、医師に言われた。「君ほど、患者の痛みに寄り添うMRには、会ったことがない」と。
 難聴は治ったが、聞こえづらさは残った。それでも、営業成績は常にトップ。今春、模範的な最優秀MRとして、社内300人の前でプレゼンを行った。
 * 
 横山は今月上旬、男子部大学校生の悩みに耳を傾けていた。表情の変化や言葉の間が示す、微妙な心のサインを見逃さない。どうしたら彼が、自分の殻を破り、信心の醍醐味を実感できるのか――。
 そうした姿が友の心を打ち、これまで12世帯の弘教を実らせている。病で苦しんでいた友は、「同情してくれる人は、たくさんいた。でも、横山さんのように、人生にここまで関わってくれる人はいなかった。本当にうれしかった」と――。
 横山は、あの写真を手にすると、遠く離れた地へ思いをはせる。
 「人生って、たった1回の出会いで、百八十度、変わることがあります。だから、一回一回の出会いに、全力を尽くしたいんです。それが、アフリカで出会った友が教えてくれた〝生きる〟ということだから」以上

 

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